目の奥に隠された「盲点」の仕組みとは?
目の奥には、カメラの受光センサーのような役割を持つ網膜(もうまく)という膜があります。目が受け取った光の情報は、ここで電気信号へと変換されて脳に届き、物体として認識されます。
マリオット盲点と呼ばれる場所
しかし網膜には1カ所だけ、太い視神経が脳へ向かうために集まっている出口があります。ここには光を感じる視細胞が存在しないため、像を認識できません。この場所を発見者の名にちなみマリオット盲点と呼びます。
うっかり見落としをしたときに使う「盲点だった」という言葉も、実はこの目の構造から生まれた比喩的な表現です。
紙とペンで試せる!盲点の体験方法
この盲点は、身近な紙とペンで簡単に確かめられます。
実験の準備
白い紙を用意し、左側に「+」、右に8〜10cm離して「●」と書きます。

実験の手順
- 紙を持ち、目から30cm離して正面に構えます。
- 左目を隠し、右目だけで左側の「+」を見つめます。(視線を動かさないのがコツです)
- ゆっくり紙を顔に近づけたり遠ざけたりします。
距離が20〜25cm前後になると、右側の「●」が突然すっと消えます。
※右目を隠し、左目で右の「●」を見つめると「+」が消える現象も確認できます。
脳の優れた補正機能!なぜ普段は気づかないのか
これほど大きな「見えない穴」があるのに日常で困らないのは、目と脳のチームワークのおかげです。
普段は右目の盲点を左目が、左目の盲点を右目が補い合っているため、見えなくなることはありません。さらに片目のときでも、脳は周囲の背景情報から推測して穴埋め補正を行います。私たちが日常で見ている景色は、一部脳によって自然に補正された映像といえます。
身近な実験を通して、普段何気なく使っている「目」と「脳」の素晴らしい連携を実感してみてはいかがでしょうか。
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※画像はAIにて生成しています。
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